wasser_fan008を選ぶ前に知りたい実力と魅力


目次

概要

リズム Silky Wind Mini 9ZF038RH08 と トップランド SF-DK28 WT。この二つの小型USB扇風機は、携帯性や静音性を重視するユーザーから長く支持されてきた定番モデルです。そこに加わる形で登場したのが、大河商事の wasser_fan008 です。従来のUSB扇風機が持つシンプルさを踏襲しつつ、内蔵バッテリーや自動首振り、雰囲気ライトなど「据え置きで長時間快適に使う」ための工夫が盛り込まれており、日常のさまざまなシーンで扱いやすい構造になっています。

特に、デスクワークや自宅のワークスペースでの使用を想定した設計が印象的で、コードレス運転にも対応しながら、落ち着いたレトロ調デザインでインテリアになじみやすいのがwasser_fan008の持ち味です。比較対象の二機種は、それぞれに特徴的な風量設定や可動範囲を備えており、ユーザーの好みに応じて選び分けられてきましたが、wasser_fan008 はその中間に位置するような存在で、扱いやすさと安定感を両立させています。

さらに、使用環境に合わせて角度や風量を調整しやすい構造が採用されているため、初めてUSB扇風機を選ぶ人でも迷わず使い始められる点が魅力です。三機種を並べてみると、それぞれの個性がはっきりと浮かび上がり、どのような場面でどのモデルが適しているのかが自然と見えてきます。これから詳細を読み進めることで、wasser_fan008 がどのような立ち位置にあるのか、そして自分の用途に合うのはどのモデルなのかをより具体的にイメージできるはずです。

比較表

機種名 大河商事 wasser_fan008 リズム Silky Wind Mini 9ZF038RH08 トップランド SF-DK28 WT
画像
メーカー 大河商事(WASSER) リズム トップランド
製品名 wasser_fan008 Silky Wind Mini 9ZF038RH08 SF-DK28 WT
タイプ 卓上USB扇風機(バッテリー搭載) 卓上USB扇風機 卓上USBパワフルデスクファン
電源方式 USB充電+内蔵バッテリー駆動/USB給電 USB給電(DC 5V) USB給電(DC 5V)
搭載バッテリー あり(内蔵) なし なし
バッテリー容量 約3,600mAh バッテリー非搭載 バッテリー非搭載
風量切替段数 3段階 2段階 3段階
モーター方式 DCモーター DCブラシレスモーター DCモーター
首振り機能 自動首振り(左右)+角度調整 自動首振り(左右:約70°) 首振りなし
角度調整 手動角度調整 手動角度調整(上下) 手動角度調整(最大約45°)
卓上スタンド 搭載 搭載 搭載(多機能スタンド)
LEDライト 搭載(雰囲気ライト) 非搭載 非搭載
本体幅 約148mm 約106mm 約139mm
本体高さ 約241mm 約161mm 約140mm
本体奥行き 約139mm 約90mm 約53mm
本体質量 約650g 約280〜290g 約148g
消費電力 約3W 約3.5W 約3.5W(最大)
カラー ホワイト系(レトロ調) ライトグレー系 ホワイト
コードレス連続使用時間 約4時間(強)/約8時間(弱) コードレス機能なし コードレス機能なし
主な用途 卓上 据え置きメイン 据え置き+携帯の両用 据え置きメイン(デスク向き)
付属品内容 USB Type-Cケーブル、取扱説明書 ほか USBケーブル、取扱説明書(保証書) USBケーブル(約1m)、取扱説明書(保証書)
主な材質 ABS樹脂、アルミニウム ABS樹脂、PP など ABS樹脂

比較詳細

大河商事のwasser_fan008を手に取ってまず感じたのは、USB扇風機としての素直な扱いやすさと、風の質が思った以上に柔らかいことでした。レトロな見た目から想像するよりも風はしっかり届くのですが、角が立たずにふわっと広がるのが印象的で、長時間顔に当てていても疲れにくいタイプです。リズムのSilky Wind Mini 9ZF038RH08は名前の通りきめ細かい風が得意で、トップランドのSF-DK28 WTは直線的で力強い風を押し出すタイプですが、wasser_fan008はその中間に位置しつつ、実際に顔に当てたときの心地よさが独特で、「空気がゆっくり入れ替わっている」ような感覚で涼しさを感じられました。

自宅のデスクで数日間使ってみたときも、wasser_fan008は風が一点に集中しすぎず、広がりながら届くため、肌に当たる刺激が穏やかで、集中力を削がれないまま涼しさだけを受け取れる印象でした。強風にするとそれなりのパワーは出るものの、いわゆる「ドライヤー的な直撃感」にはならず、空気の塊がふわっと押し寄せてくるようなイメージです。特にノートPC前に置いて、画面との距離が近い状態で使ったときに、目の乾燥が過度に気にならないバランス感は好印象でした。「ちょっと暑いな」と感じた瞬間にスイッチを入れて、そのまま忘れてしまうくらいの自然さで動き続けてくれるイメージです。

風量の段階を切り替えたときの反応もwasser_fan008は素早く、操作してすぐに変化が伝わるため、微調整がしやすいと感じました。Silky Wind Miniは2段階切り替えですが、弱での静音性がかなり高く、在宅ワーク中にオンライン会議をしながらでも気にならないレベルです。その一方で、風が細いぶん距離が離れると涼しさが薄れやすく、顔から離して置きたい場合は中〜強めのポジションに置くなど、使い方の工夫が必要でした。SF-DK28 WTはパワーがあるため、近距離では強すぎると感じる瞬間があり、特に書類が机の上に多いときは「飛んでしまいそうだな」と思って風量を一段落とすことが何度かありました。短時間で一気に涼しくしたい場面では非常に頼もしい半面、常時つけっぱなしにするなら中以下に抑えて使うのが現実的です。

羽根の回転音についても触れておくと、wasser_fan008は一定の距離を保てば気にならないレベルで、耳障りな高音が出にくいのが好印象でした。特に弱風〜中風あたりでは、机上でメモを取ったりキーボードを打ったりしていると、動作音をほとんど意識しないまま過ごせます。Silky Wind Miniは静音性の高さが売りで、弱風では「今動いていたっけ?」と指先で風を確かめたくなるくらい存在感が薄れる一方、近くで使うとモーターの細かい振動音がわずかに伝わることがあり、夜間の完全な無音空間では逆に気になる人もいるかもしれません。SF-DK28 WTは風量を上げると低めの唸りが混じるものの、パワー型としては許容範囲で、扇風機らしい「回している感」が欲しい人にはむしろ安心できる音質でした。

実際に三機種を並べて使い比べてみると、風の広がり方に明確な違いがあり、wasser_fan008は扇風機らしい拡散性を持ちながらも、USB扇風機特有の近距離向けの風をしっかり届けてくれます。Silky Wind Miniはピンポイントで当てたいときに便利で、たとえば首元だけ涼しくしたい、キーボード付近だけそよ風が欲しい、といった使い方にはかなりハマります。一方でSF-DK28 WTは直線的で勢いがあるため、調理中のキッチンカウンターや、締め切った書斎の空気を一気に動かしたいときに重宝しました。ただ、長時間浴びると風の強さが気になりやすく、真正面ではなく少し横に振って使うほうが快適でした。

角度調整のしやすさも使用感に大きく影響しますが、wasser_fan008はしっかりした台座のおかげで手元で直感的に動かせて、狙った位置に固定しやすいのがありがたいところです。自分のデスクでは、モニター下に置いて少し上向きにし、顔全体に風が当たるようにして使うことが多かったのですが、角度を変え直すときも片手でサッと調整できました。Silky Wind Miniは軽量で扱いやすく、首振りも自動で任せられるのですが、角度を変えるときに少し遊びがあり、微妙な位置合わせが難しい瞬間がありました。SF-DK28 WTは多機能スタンドのおかげで設置の自由度が高い反面、スタンドごと位置を変えることも多く、最初のうちは最適な置き場所を探る時間が少しかかりました。

持ち運びやすさに関しては、三機種ともUSB扇風機として十分軽量ですが、性格はかなり違います。wasser_fan008は3,600mAhバッテリーを搭載しているぶん質量もしっかりしており、「毎日バッグに入れて持ち歩く」というよりは、家の中で場所を移動させる程度のポータブル性だと感じました。例えば、昼間は仕事部屋、夜はリビングのローテーブルに移動させて、その都度USBアダプタにつながずにコードレスで使える、というイメージです。Silky Wind Miniはコンパクトさと軽さが魅力で、ノートPCと一緒に持ち歩いてカフェやコワーキングスペースで使っても違和感がありませんでした。リュックのサイドポケットに突っ込んでおいても気にならないサイズ感です。SF-DK28 WTは、サイズ自体は小型ながらフレームがしっかりしていて、どちらかというと「据え置き用の小さな本格派」というキャラクターで、ラックの柱などに引っ掛けて使える多機能スタンドも含めて、半固定的な場所に置いて使うのが似合う印象でした。

また、wasser_fan008ならではのポイントとして、雰囲気ライトの存在も触れておきたいところです。就寝前に明かりを落とした部屋で弱風+ライトだけをつけておくと、直接照明ほどまぶしくなく、ほんのりとした光だけがデスク周りを照らしてくれます。個人的には、夜に本を読むときの「なんとなく灯りが欲しいけれど、天井照明をつけるほどではない」という時間帯にちょうどよく、風と光の両方で空間を整えてくれる小物、という感覚で使っていました。Silky Wind MiniやSF-DK28 WTにはこうした演出機能はなく、「送風に特化した道具」として割り切られているので、そのあたりの雰囲気づくりを重視したいかどうかも、選ぶうえでのポイントになりそうです。

総合的に見て、wasser_fan008はUSB扇風機としての基本性能をしっかり押さえつつ、風の質や扱いやすさ、コードレス運転、雰囲気ライトといった日常的な快適さに直結する部分が丁寧に作られていると感じました。Silky Wind Miniの繊細な風も魅力ですが、広がりが欲しい場面では物足りないこともあり、SF-DK28 WTの力強さも魅力な一方で、長時間使うと風当たりの強さが気になるシーンもあります。wasser_fan008はその両方の良さをほどよく取り込み、実際に使ったときの満足度が高く、デスクに置いておきたくなる存在感があるモデルでした。

まとめ

今回使い比べてみて、総合的にいちばん完成度が高いと感じたのはリズムのSilky Wind Mini 9ZF038RH08でした。風量と静音性のバランスがよく、弱運転でも手元にしっかり風が届きつつ耳障りなノイズが少なく、長時間デスクに置いてもストレスがありませんでした。自動首振りや角度調整など基本的なギミックはきちんと備えつつも、操作はシンプルで、ボタンを見なくても指先の感覚だけでオンオフや風量調整ができるあたりは、「毎日なんとなく手に取ってしまう理由」になっていました。

次点で好印象だったのがトップランド SF-DK28 WTです。こちらは実際に使うと、コンパクトさとパワーのバランスがとても扱いやすく、カバンに放り込んで持ち歩くというよりは、「デスクの端に常駐させつつ、必要なら別の部屋にも簡単に持ち出せる」タイプの相棒といった印象でした。多機能スタンドで設置の自由度が高く、ラックに引っ掛けて使えたり、10時間自動オフのタイマーで「つけっぱなしにして寝てしまった」という事態を防げるのも安心感があります。風量も見た目以上にパワーがあるので、短時間でさっと涼みたいときに重宝しましたが、運転音は状況によって少し気になる場面もあり、静かな環境では風量とのトレードオフを意識して調整する必要があると感じました。

大河商事のwasser_fan008は、据え置き前提で使うUSB扇風機として堅実にまとまっている印象でした。内蔵バッテリーでコードレス運転ができるとはいえ、本体がしっかりしたサイズと質量なので、「常にバッグに入れて持ち歩く」というよりは、部屋の中で移動させながら使うスタイルが向いています。実際の使用感としては、机の上に置きっぱなしでパソコン作業をしているときに、常に一定の風を送り続けてくれる「背景の快適さ」を担当してくれる存在です。デザインもオフィスに馴染みやすく、主張しすぎない見た目なので、仕事用デスクに置いても違和感がありませんでした。一方で、LEDの雰囲気ライトや自動首振りなど、他の2機種にはない付加価値が欲しい人には刺さるモデルだと感じました。

3機種を通して使い比べてみると、モバイル性と静音性、そして据え置きでの安心感という、それぞれの得意分野がはっきり分かれました。その中でベストチョイスを1台挙げるなら、デスクワークからちょっとした外出まで、最も使用シーンの幅が広く、日常の中で「とりあえずこれがあれば困らない」と感じたリズム Silky Wind Mini 9ZF038RH08をおすすめとしたいです。静かな環境で快適に使いたい人にはSilky Wind Mini、風量重視でデスク周りの空気をガッツリ動かしたいならSF-DK28 WT、据え置きを中心に、時々コードレス+雰囲気ライトも楽しみたいならwasser_fan008という住み分けができるので、自分の使い方をイメージして選ぶと失敗しにくいと感じました。

感覚的な目安としてまとめると、静かな在宅ワーク環境を最優先するならSilky Wind Mini、暑くこもりがちな書斎やキッチンカウンターなどで「短時間で一気に風を送りたい」ならSF-DK28 WT、夜のリビングやワークスペースで、少し雰囲気も含めて快適さを整えたいならwasser_fan008、という選び方がしっくりきました。

引用

https://www.rhythm.co.jp/

https://www.topland.co.jp/

https://www.taigakohji.co.jp/


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